11月23日は勤労感謝の日です。
令和になりこの勤労感謝の日が年内最終の祝日になってしまいました。
そしてこの勤労感謝の日ですが、どんな祝日なのか知っていますか?
調べてみると単に勤労を感謝する日、というより
もっと深い意味がある祝日でした。
この記事では
勤労感謝の日の成り立ちから、現在に至るまで
解説していきます。
3分で読める内容に要約しています。
読み終わる頃には優しい気持ちになれる記事かと思います。
勤労感謝の日はGHQによって作られた
勤労感謝の日には戦後GHQによって制定されました。
それまでは
「新嘗祭(にいなめさい)」
という名前の祝日でした。
新嘗祭は
天皇が行う宮中行事で、
宮中行事の中で最も重要とされている行事です。
天照大御神や全ての神様に新穀をお供えし、感謝を表すお祭りです。
収穫祭的な意味合いも強く、
この新嘗祭が終わるまで新米を食べないのが戦前の日本の慣習でした。
が、GHQの占領政策によって天皇行事・国事行為と
祝日が別のものに切り離されるようになり
- 勤労感謝の日・・・国民の祝日
- 新嘗祭・・・宮中行事
とわけて行われるようになりました。
それ以降、日本人は大嘗祭を気にせず新米を出来次第
ガツガツ食べるようになりました。
僕も、一昨日新米を食べました。(余談)
新嘗祭(にいなめさい)とは
新嘗祭をものすごくフランクに紹介すると
天皇陛下と神様、天皇の祖先たちのお食事会です。
天皇が
“今年もたくさん実ったねぇ〜有難うねぇ〜”
と感謝の気持ちを込めて神様や祖先に新穀を捧げます。
その後に天皇自身もその新穀を召し上がられます。
「なんだ、普通に神棚に供えるのとおんなじ感じか」
と思われるかもしれませんが9時間ぶっ通しだそうです。
その間、天皇陛下は様々な作法を行いながら
収穫への感謝と日本国への祈りを捧げます。
そしてこの「新嘗祭」は古事記にも記載されており
天照大御神(アマテラスノオオミカミ)も行ったとされています。
なんだかスケール大き過ぎです。
新嘗祭は今日でも行われています。
この新嘗祭、現代でも行われています。
ロマンを感じますね。。。
ただこの新嘗祭がハードすぎて肉体的にも限界を感じた為、
上皇さまは天皇を退きたいと意思表明されたとも言われています。
今年は新嘗祭ではなく大嘗祭です。
そして今年の新嘗祭は
【大嘗祭(だいじょうさい/おおなめさい)】という名前で
2019年11月14日-15日に行われています。
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このブログを書いているのが11月14日の夜なので
現在進行系で行われていることになります。 ROMAN。
なぜ今年は大嘗祭なのか
天皇が変わってから初めて行われる新嘗祭を
大嘗祭と呼びます。
この大嘗祭が面白いんです。
要約するとこんな感じです。
- 一番大切とされている宮中行事
- 天照大御神(アマテラスオオミカミ)も昔やった
- 先代御崩御以外での天皇の御代わりは200年ぶりだから現憲法下では前例がない
- 何をするかは「秘事」とされており詳細がわからない
- 口伝も相伝もされておらず天皇陛下も直感と手探りで作法を行う *諸説有り
- この儀式のためだけに専用の大嘗宮という建物が建てられた(27億円)*これでも安くしたそう
- が祭り後すぐ取り壊される予定
一番大事とされている宮中行事なのに
何をするか手探りでするというところが最高です。
神秘さと人間臭さの2面性を感じてしまいます。
勤労感謝の日は誰に感謝している?
少し話を戻します。
勤労感謝の日は誰に感謝しているのでしょうか?
毎日お仕事を頑張っている人に感謝するのもいいと思います。
毎日頑張っている自分のご褒美を買う言い訳にしてもいいと思います。
天皇陛下に感謝するきっかけにしてもいいと思います。
穀物や自然の恵みを与えてくださった神さま、祖先に感謝する日にしてもいいと思います。
どれも正解だと思います。間違いはありません。
“勤労感謝の日”を感謝の“言い訳”にしよう。
今日の やってみよう。
- 勤労感謝の日の始まりを知ろう
- 勤労感謝の日を感謝の“言い訳”にしよう