前回の続きです。
まだ読んでない方はこちらからどうぞ。
僕が学生起業で飲食店を始めた話ーその1【店を始めるまでの僕のお話】
好き勝手ばっかしていた学生時代ですが、
振り返ると周りの人の支えがあったから
やれていたんだなと思います。
*この僕が学生起業で飲食店を始めた話シリーズは僕なりの表現が多く、
人によっては理解が難しい箇所があるかもしれませんが、
あなたなりに読み取ってみてください。
人間味のあるヒトが好き
いきなりですが僕は人間味のあるヒトが好きです。
ヒトの心の奥から出ている言葉や感情、想いなど
人間臭いものが好きです。
はじめはバンドマンに惹かれました。
お金とか損得感情じゃなく、自分の家族だとか大切なモノを守りたい気持ちで社会に問題提議していたり、表現の仕方や音楽性は様々だけど表現の根底には愛が感じれたり。
いい年になっても汗だくになりながら自己表現を追求しようとしていて、真っ直ぐに進んでいく姿とか。
テキストベースだと届きにくいような表現や気持ちを音楽で表現していたり。
なんというかブラックホールみたいな引力があるように感じました。
そしてバンドマン、やべえかっこいいと思っていた時に、起業家や学生団体に所属しているヒトたちに会いました。
彼らもすごく真っ直ぐに夢だったり、社会問題に対して問題意識を持っていたり。
何せ他人の痛みのわかるヒトと多く出会いました。
ヒトの為に真っ直ぐ努力のできる。
まっすぐな、深い瞳をしているヒトが多かったです。
ただ、時々似非だなあと思うヒトもいました。
個人の価値観の違いで相容れないヒト、タイミングがあるから致し方ないかなとは思います。
相手にとって、きっと僕もそうやったんやろうか。
“ヒト”と“ヒト”がつながる空間
僕は人間味のあるヒトが大好きです。
肩書、年齢、性別は関係なく。
時々間違えたりもするけど、
しっかりと向き合って乗り越えて行くような、
そんなヒトが好きです。
僕もそう在りたいと思っています。
人間、一人では生きていけません。
前向きに生きていこうとしても、
一人ではどうすればいいかわからなくなる。
でも2人だと2倍発想が生まれるし、3人だと3倍、4人だと4倍考え方が増える。
年齢も性別も関係なく、ヒトがヒトで居られて、
そのヒトたちがお互いをサポートし会える。
そんな空間が在ればいいなと思いました。
“ヒト”と“ヒト”が繋つながる空間
年齢も、性別も、職業も関係なくてとても優しくて温かい空間。
来た人が
“よし、明日からも頑張ろう”
とおもえるような空間
来た人が
“●●ってやってみたい”
て思えて一歩踏み出せる空間。
バンドマンも、学生団体関係者も、
そうじゃないひとも、
普段自分たちのコミュニティーでは出会えないヒトと出会える空間。
2016年6月3日
そんな空間が欲しくて京都 西院に
cafe&bar ENISIYAを開業しました。
といってもヒトは言い訳がないと動けないので
お酒とご飯を媒介に出来る“飲食店”にしました。
お酒を飲めば、肩書も年齢も関係なくひとりのドリンカーとして人と接する事ができるし、生物学的、心理学的に食事を共にするということは心の壁を取り除くのに有効というエビデンスもあります。
より一人のヒトと出会うことをフォーカスしました。
食べ物ではなく、ヒトとの出会いを売る
“飲食店”は飲食物を提供する店です。
飲食代金を頂き、お店の維持費や利益を頂きます。
しかし、
カフェはコーヒーを売る、買うというより作業をする席、休憩する席を欲しくてコーヒーを買う。
きっぷは電車に乗るためではなく、目的地に行くためにきっぷを買う。
など販売されるものを売る、買う目的にするのではなく、販売するものを介在してサービス、価値を提供することが飲食店の本質何ではないかと思っています。
飲食店は飲食店である前に、サービス業です。
ENISIYAでは食べ物を売るではなく、ヒトとの出会いを売ることに重きを置きました。
そのヒトとの出会い、交流を介在する為に飲食物を提供する、といったイメージです。
しかしながら、約1年半でこの店は閉めることに決めました。
要因としてはこんなところです。
・マネジメント力不足
・ビジョン伝達能力不足
・維持は出来るが、発展性▲
・人的資源問題
・外的要因
大きくは上2つです。
組織の問題は基本的にはマネジメント、そのシステムに問題があると思っています。
開店当初から、店長たてましたが時期尚早だったなと思います。当たり前ですが軌道に乗るまで暫くは自分で先頭にたち、より明確な絵を描くべきでした。
チームメンバー自体も個性派ぞろいで笑、考え方も、バックグラウンドも、大事にしているものも違い、多様性がポジティブに作用出来るかと思ったのですが、コミュニケーション不足、ビジョンの共有不足などもあり上手く回せなかったなと反省しています。
基本的に組織の責任は組織のトップにあります。
ヒューマンエラーは個人に問題があるのではなく、そのシステムの問題、システムエラーであって、マネジメントエラーである。
ヒトとヒトがつながる空間を作ろうとして、多様性を推進しましたが、多様性の中にも一本は共通信念みたいなものを作るべきだったなと強く思いました。
といっても挑戦は最高です。
挑戦すると9割型は失敗するかもしれません。
かくゆう僕も3桁ぐらい負債ができました。
が、それ以上の価値のある貴重な経験、知見も得ました。
ただ挑戦したからこそ見えてくるものがあります。
やらないと見えないものばかりです。
知らなかったことをすれば最初は上手く行かない
それでも少しづつやれることを増やしていく。
そんな挑戦をしてよかったし、これからも
し続けようと思っています。
知見買えません。知見が買える挑戦は最強です。
(次回最終話です。サービスサービスっ!)