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【最近よくみる】シュトーレンって何?

【最近よく見る白いやつ】シュトーレンって何?

 

すっかり寒くなりましたね。

今日は今年最後の満月らしいです。

みなさん、シュトーレンって知っていますか?

そう、最近よくみる白いやつです。

実は日本には500年以上も前から伝来していたそうです。

それがなぜここ近年で頻繁に見るようになったのでしょうか。

よく見るようになった背景を考察しつつ

シュトーレンってなんなの?っというところから調べてみました。

 シュトーレンとは=パン菓子

シュトーレンはドイツ発祥のお菓子です。

ドイツ語で“坑道”という意味で

細長くトンネルのような形をしていることから

このお菓子をシュトーレンと呼ぶ様になったようです。

そして厳密にはシュトレンらしく、

  • シュトーレン・・・日本での通称
  • シュトレン・・・ドイツ語の発音的に正しい

の違いだそうです。

水をウォーターっていうか

ウォラァーと呼ぶか

みたいな感じですかね。

どっちでも良いと思います。

この記事ではシュトーレンで統一しますね。

シュトーレンの食べ方

シュトーレンは

クリスマスの一ヶ月ぐらい前から

クリスマスの当日にかけて食べていく

という変わったお菓子です。

このクリスマスまでの一ヶ月間の準備期間は

アドベントとも呼ぶみたいです。

毎日少しづつ食べていくと

中に入っているラム酒や

ドライフルーツの香りが少しづつパンに移って馴染んでいき

段々と美味しくなっていきます

昨日より、今日。

今日より明日、

クリスマスが近づくにつれ

美味しくなっていく。

なんだかきゅんとくるお菓子です。

この毎日少しづつ食べる

シュトーレン独特の食べ方と

ケーキの様に派手さもない

平べったく飾りっ気のない形には

ある理由がありました。

シュトーレンにまつわるお話

シュトーレンにはにまつわるこんなお話があります。

マルチーヌという修道士のお話

あるところにマルチーヌという修道士が居ました。

修道士だったマルチーヌは

貧しい人と生活を共にし

恵まれない人たちに

自分の持ち物を分け与えていたそうです。

マルチーヌ、貧者と出会う

ある時、マルチーヌは貧者に出会いました。

しかし、マルチーヌは既に持っているものを

貧しい人々に分け与えた後で

もう分けれるものを持っていませんでした。

そこでマルチーヌは自分が来ていた衣を

半分に切り裂いて貧者に与えたそうです。

マルチーヌ、聖人になる。

後日、キリストの降誕祭(クリスマス)の夜に

マルチーヌの夢に先日の貧者が出てきました。

貧者はマルチーヌに衣の半分を与え返したそうです。

この貧者が実は、イエス・キリストだったそう

そしてこの一件でマルチーヌは聖人になりました。

シュトーレンとマルチーヌ

シュトーレンはキリストがマルチーヌに贈った衣をイメージしているそうです。 *諸説あり

衣をイメージして生地を四角く伸ばし、

パタン、パタンと布をたたむ様におっていく。

そうすると平たい「お包み」のような形になり

オーブンで焼き上げるとシュトーレンの形になります。

なんだか見た目に派手さのないシュトーレンですが

こうしたストーリーを知ると尊く、素晴らしいものに感じますね。

受け継がれるマルチーヌの意思

富裕層の人たちがマルチーヌを習ってか

富のあるものも貧者も共にクリスマスを祝えるように

アドベント(クリスマス準備期間)に貧者に

分け与え寄付をしたそうです。

日本で例えるなら年越せるように貧しい人に施す、

といったイメージでしょうか。

 少しづつ食べていく理由*推察

シュトーレンはアドベント(クリスマスの準備期間)に

毎日少しづつ薄く切って食べていくのが正当な食べ方です。

ここからは推察です。

シュトーレンは

大量にバターを使ったりドライフルーツやナッツも多く入っており、

現代でも高い嗜好品です。

相場的にも1,000〜3,000円ぐらいするものが多いです。

高いものだと7,000円ぐらいするやつもあるそうです

シュトーレン 楽天

これだけ贅沢な品だと、一気に食べるのはもったいないですよね。

なので毎日少しづつ食べていったのではないかと思いました。

少しづつ食べていく理由*別の理由

クリスマスまでの4週間の準備期間である

アドベント期間は断食期間でもあり、

平日は断食をしながら日曜日のみ

一切れのシュトーレンを食べて過ごす

という昔からのキリスト教の習慣もあるようです。

今ではだいぶ薄れているようなので、

安心していっぱい食べましょう。

なんで傷まないの?

そういえばパンみたいなお菓子なのに

一ヶ月も傷まないなんて不思議です。

しかも保存料は使わないようです。

*ものによっては、入っているかもです。

その秘密は

  • 表面が粉砂糖で覆われている
  • 生地の水分量が少なくカビが生えにくい
  • ラム酒漬けのドライフルーツを使用しており、雑菌が湧きにくい

のようです。

砂糖は常温で保管しますよね。

砂糖で包むことで“砂糖の缶詰”のような状態になっているのだと思います。

ただ湿度が高い、温度が高いところにおいておく、

切った面をそのまま放置するなどをすると

カビたり、傷んでしまうリスクが有るので気をつけましょう

なぜシュトーレンは日本でブームになったのか

なぜ日本でシュトーレンをよく見るようになったのか

以下の理由です。

  1. クリスマスケーキより日持ちする
  2. 高単価で販売可能
  3. パン屋、ケーキ屋の一年の集大成

少し解説します。

1.クリスマスケーキより日持ちする

今までの定番のクリスマスケーキは

1,2日で消費期限がきてしまい、

26日になっていまったら全て捨てられる勢いです。

廃棄リスクが半端ないです。

対してシュトーレンは1ヶ月かけて食べるので日持ちがします。

そして12月1日頃から販売されるので販売期間も長く取れます。

ケーキの様に消費期限が来ることもないので

26日以降も少し値段を下げればまだ売れます。

2.高単価で販売可能

素材は大体パンと同じ様な素材です。

しかしながらパンより高く売れます。

しかし、ケーキより安価です。

生産者側としては、素材にこだわりつつ

そのまま価格に反映させれるので気持ちよく生産出来ます。

そしてケーキより安いので、

ケーキは買えないけどクリスマスの雰囲気は味わいたい!

という層にもウケます。

3.パン屋、ケーキ屋の一年の集大成

1年間かけて培ってきた技術をシュトーレンにぶつけます。

小麦粉の種類を変えてみたり、

フルーツを漬け込む期間を変えてみたり、

漬け込むラム酒を変えてみたり。

バターの種類や使い方も変えます。

1年間かけて培ってきた技術や考え方を

製造に反映し年の終わりに投入することで

一つの目標、集大成になる。

これもシュトーレンはしっかりと値段が保たれており、

利益が取れているからこそ純粋に良いと思った商品を追求するという

職人の集大成が味わえるのかもしれません。

さいごに

シュートレン。

あなたは食べたことありますか?

僕は今日2切れ分ぐらいに切られた

100円サイズのシュートレンも見つけました。

ここ2,3年でよく見かけるようになりました。

この、シュートレンがあるだけで

ちょっぴりクリスマスが待ち遠しくなって

朝起きる楽しみが増えるかもしれません。

 

ABOUT ME
さとき
とりあえずやってみることが好き。 これからの経済や生き方、稼ぎ方などの話を中心に、情報を発信しています。