今朝(2019/11/27 5:00)に
配信された日経新聞の記事です。
記事を一部抜粋すると
外務省は2024年度にも旅券(パスポート)の電子申請を始める。
収入印紙や収入証紙を貼って納付している手数料のクレジットカード決済も認める。(中略)
行政手続きをデジタル化して利便性を高める動きが加速している。
-(引用)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52628470W9A121C1SHA000/
今更感も否めませんが。。
手数料のクレジット払いにも対応するみたいです。
今だと新規発行、更新の申請をしに窓口訪問、
受け取りに再訪問と最低でも2回は窓口に行かないといけません。
学生で居住地と住民票のある場所が違ったり、
仕事が忙しくて窓口に何回も行けないと思っていた方には朗報ですね。
本記事では前半で
ネット申請の手順の比較をしつつ
パスポートのネット申請の要点まとめています。
記事後半では
なぜネット申請出来るようになるのか、
背景にある法律と今後どのような展開になるかを軽く考察しています。
5分ほどで読めるかと思います。
パスポートのネット申請の手順
ネット発行の手順はこんな感じです。
- (事前準備)マイナンバーカードを取得、戸籍証明書のデータと結びつける
- 専用WEBサイトでマイナンバーとその他必要必要な情報を入力
- 完了
超シンプルです。
受け取り方法はまだ定まってないようなのですが、
おそらく郵送で本人限定受取(特定事項伝達型)
になるんじゃないかなと思います。
この本人限定受取(特定事項伝達型)の特徴としては
- 本人のみ受け取れる
- 本人確認書類(免許証、マイナンバーカード等)が必要
- 受け取ったことが送り元(外務省?)にも通達される
といった郵送方法です。
本人確認書類の住所と配送先、居住地の住所が違うと
受け取れないので注意です。
もしパスポートが郵送される場合、
- パスポートの記載住所
- マイナンバーの記載住所(本籍地)
- 本人確認書類の記載住所
- 郵送先住所
が同一でないと受け取れないよ。
となるのかなと想定しています。
詳細は上のリンクから飛んでみて下さい。
この本人限定受取(特定事項伝達型)で送られるのでは
というのは個人の憶測であり
別の方法の可能性もあるのであしからずご理解下さい。
窓口受け取りのみだったら
ネットが炎上しそう。笑
ちなみにこのパスポートネット申請ですが、
外務省の発表によると2024年度からとなっています。
*2019/11/27現在ではパスポートネット申請時の受け取り方法までは発表されていません。本人限定受取(特定事項伝達型)で送られて来る場合の受け取り手順を想定して述べていますが、あくまで憶測での内容です。あくまで一個人の予測であることをご理解していただいた上でご参考下さい。
参考に:現在のパスポートの申請の手順
参考として
現在のパスポート申請手順は
- 以下の書類を用意する。
□一般旅券発給申請書 ×1
*申請窓口でも入手可/ネットだとここで入手できます
□戸籍謄本(または戸籍抄本) ×1
*申請日前6ヶ月以内に作成されたもの
□住民票の写し×1
□写真(縦45mm×横35mm)×1
□本人確認書類
*マイナンバー、免許証、船員手帳等 いずれか1つ
健康保険証,学生証等の場合は2枚用意しないといけない場合も有り。詳しくはググって下さい。 - 住民票を置いている都道府県のパスポート申請窓口に行き、申請する。
申請から受領までに通常約1週間(土日祝除く)かかります。
*未成年者や、代理人が代理提出する場合はまた一つややこしいのでググって下さい。 - 発行の連絡を受けた後、都道府県のパスポート申請窓口に行き、受領する。
・この時に申請時に渡された受理票(受領証)を忘れずもっていく
・手数料を支払う。(必要額の収入証紙、収入印紙を受領書に貼り付けておく)
*手数料金額は有効期限、年齢によって6,000~16,000円と幅があります。詳しくはググってきださい。 - 完了
文字数が稼げました。
工数自体は3工程ほどですが書類を準備したり
最低2度窓口に行かないといけなかったり
収入証紙、収入印紙買わないと行けなかったり
手間のオンパレードです。
図解で要点を比較してみました。
お役所仕事って感じです。
まだ、ネット申請は発表された段階で
未確定な要素も多いですが現行と比べてもメリットしか感じません。
パスポート電子発行化の背景
パスポートの電子発行化の背景には
デジタルファースト法という法律の影響があるようです。
デジタルファースト法はデジタル手続き法案とも呼ばれ、
行政手続きを原則として電子申請に統一する法律のようです。
2019年3月に法案として閣議決定、
同年5月24日に発行された比較的新しい法律です。
- 個々の手続きをオンラインで完結させる
「デジタルファースト」 - 同じ手続きを何度も求めない
「ワンスオンリー」 - 複数の手続きを一度で終わられる
「コネクテッドワンストップ」
という3つの原則に基づいているようです。
横文字多くて意識高めですね。
わかりやすく実生活の例だと
- ネットで住民票の移転申請をすれば電気、ガス、水道等も自動的に移転の手続きがされる。
- 法人設立をネットで申請できる。
などが挙げられます。
引っ越しの手続きが一度で済むのはかなり有り難い。
ガスの手続き忘れてて2,3日水シャワーみたいなことがなくなります。
法人設立の手続きも法務局に行って書類もらって、複数の窓口に提出する。
みたいな手間もなくなります。
この作業にかなり時間をかけていた方も多いかと思います。
背景を読み取る
このパスポート電子申請化の件もそうですが、
物事の背景に何が起こっているのかを調べることで
この後どんな流れになるのか
なぜ電子申請化しようとしているのか
など考えられれば先見性が養えたり
新たなビジネスチャンスも見えてくるかもしれません。
例えば
- 電子化することにより、役所に直接行く必要が少なくなる。
→事業を行う場所をより自由に選ぶことが出来るようになる。
→地方や、田舎、山奥などでのビジネスの可能性高まる。
ですかね。
妄想でも色々考えを巡らせてみると面白いかと思います。
今日の やってみよう
- ニュースの裏側を読むクセをつけよう。
- パスポートの申請手順を知ろう。